今朝起きて下に降りたら、3匹目の犬が亡くなっていた。高校生のときに同い年で数ヶ月違いで3匹お迎えした犬の一番末の子だ。上2匹はそれぞれ三年前と二年前に癌で亡くなっていた。末の子は一ヶ月前に短頭種気道性症候群と診断され、それでもこの一ヶ月寝たきりではあるもののごはんはたくさん食べていたし(もっとくれと吠えるくらい元気だった)、こんなにはやく亡くなるとは思わなかった。上の2匹みたいに介護に最低でも半年はかかると思っていたから、本当にあっけなかった。
3匹ともわたしがひとりで介護をしていたけれど、うんちもおしっこも寝たきりだから垂れ流しで、クッションの中に敷いたトイレシートやおむつを三時間に1回交換して、うんちをしたらどれも緩いから爪の間に入って取れなくて、一日に何度もあたたかいタオルで体を拭いてあげて、ドックフードを手のひらに出して一粒ずつあげて、朝起きるとおしっこまみれになっているから本当にひどい臭いで目にしみて涙を流しながら世話をしていた。そういうことを続けていると、いつ死んでくれるんだろう、いつまでこれが続くんだろうと気が遠くなって、だけど死んだらこうもあっけないのだ。火葬場の予約をして一息ついてから、きれいになった犬の遺体のそばでコーヒーを飲んだ。最期に立ち会えなかったから、火葬まではなるべくそばにいてあげたかった。きのうの夜は豪雨で、きっとひとりで心細かっただろうに、寂しかっただろうに、あしたも会えると思っていたから様子を見にいってあげなかった。そういうの、全部、後悔とか、残っていいと思った。
上2匹のときは、ようやく介護が終わったという呆然とした気持ちと、まだ下の介護があると思って襟元を正す気持ちとで、上手く泣けなかった。きょうも遺体を拭いている間も、ケージを解体している間も、床を磨いている間も、火葬場についてからも、煙が上がっているのを見ても、泣けなかったけど、家に帰ってきて一時間くらいYouTubeを見ていたらなんだかふいに涙が出てきて、なんだか笑えた。ようやく泣けた。3人とも見送ってからようやく泣けた。もう動物を飼いたくないけど、家族はペットロスだとか言い出すんだと思う。全部の世話や介護をしていたわたしがいらないと言っても誰かが寂しいと言ったらまたうちに動物が来てしまうかもしれない。わたしはしばらくぼーっとしたいなぁと思う。泣いたあと、ガラスストローがやっぱり欲しくなってAmazonの欲しいものリストに入れた。